DynaBook SS 2010 に Ubuntu 11.04 をネットワーク インストールする

ここ数日、Ubuntu というか Linux のインストールで色々試していました。使用したモデルは DynaBook SS 2010 DS86P/2モデル(型番:PP20186P2HGP)。同級生が大学時代に使っていたもので、HDD が壊れたので譲ってもらったものです。昔はかなりスペック高いと思ってたんですけど10年経った今ではネットブック以下の品です。

この機種は光学ドライブを搭載していないので別途用意する必要がありますが、PXE に対応しているので今回はネットワークインストールをしてみることにしました。Ubuntu のネットワーク インストールは結構簡単です。ネットワーク インストールを行うには「TFTP サーバ」と「DHCP サーバ」が必要になります。Windows を母艦にするのであれば『TFTPD32』というフリーソフトを使います。

Ubuntu のインストーラーを用意する

まず、Ubuntu のミラー サーバから「netboot.tar.gz」をダウンロードしなくてはいけないのですがこれが大変というか面倒。ダウンロードするために Ubuntu のコードネームを知っておく必要があるかもしれません。

  • 8.04:Hardy
  • 10.04:Lucid
  • 10.10:Maverick
  • 11.04:Natty
  • 11.10:Oneiric
  • 12.04:Precise

コード ネームを覚えたらミラー サーバからファイルをダウンロードします。

日本国内のダウンロードサイト | Ubuntu Japanese Team

ミラー サーバの「dist」以下にインストールに必要なファイルが入っていますがディストリビューションを選択しなくてはいけません。その後かなり下まで掘り下げて行ってようやく「netboot.tar.gz」に辿り着きます。例えば富山大学のサーバから Ubuntu 11.04 のインストーラーをダウンロードする場合の URL は以下になります。FTP クライアントを使って「netboot」ディレクトリの内容を全てダウンロードした方がいいかもしれません。

http://ubuntutym.u-toyama.ac.jp/ubuntu/ubuntu/dists/natty/main/installer-i386/current/images/netboot/netboot.tar.gz

とりあえず「netboot.tar.gz」をダウンロードしたら適当なディレクトリに展開します。後で使うので「C:¥PXE」や「D:¥PXE」など、ルートディレクトリに PXE ブート用のファルダを作って展開するといいと思います。重要なのは以下のファイルです。

  • pxelinux.0
  • pxelinux.cfg/default
  • ubuntu-installer/i386/linux
  • ubuntu-installer/i386/initrd.gz
  • ubuntu-installer/i386/pxelinux.cfg/default

このうちルート ディレクトリにある「pxelinux.0」と「pxelinux.cfg/default」はエイリアス(ショートカット)になるのですが、Windows の場合はエイリアスにならないため「ubuntu-installer/i386」以下からコピーしてくるか、FFFTP で「ファイルとして保存」を選択してダウンロードしてきます。

クライアントは DHCP サーバに従って「pxelinux.0」を読み込んだあと、「pxelinux.cfg/default」を読み込みに行きます。「pxelinux.cfg/default」はテキスト エディタで開けるようになっているので中を見てみるとどうなっているかわかるかも(最初はこれらがよくわからず少し苦労しました)。Ubuntu のバージョンによって「pxelinux.cfg/default」の記述が少し異なるかもしれません。

TFTPD32 を使ってネットワークインストール

TFTPD32 : an opensource IPv6 ready TFTP server/service for windows : TFTP server

インストールに必要なファイルの準備が出来たらいよいよインストール作業にかかります。同一ネットワーク内にルーターがあるとうまく PXE ブート出来ないのでルーターの DHCP をオフにして『TFTPD32』を起動します。母艦の IP アドレスは固定しておいた方が無難です。

TFTPD32

TFTP

「Setting」をクリックして設定画面を表示します。「TFTP」のタブは「PXE Campatibility」にチェックが入っていれば大丈夫だと思います。「Base Directory」を「netboot.tar.gz」を展開したディレクトリに変更しておきます。

DHCP

DHCP サーバは「WINS/DNS Server」と「Default router」、「Mask」の値を環境に合わせて変更しておきます。この辺はルーターの値ですね。「Boot File」は必ず「pxelinux.0」にしておきます。

あとはクライアントを起動すれば TFTPD32 の設定に従い「pxelinux.0」を取得して Ubuntu のインストーラーが起動するはずです。起動しない場合は「pxelinux.cfg/default」を確認してブート スクリーン関係のファイルを読みにいけるような状態になっているかを確認します。

作業時のトラブル

Ubuntu のインストール作業中に色々トラブルがあったのでメモ。

Ubuntu 8.04 だと HDD を認識しなかった

ATA コントローラのドライバが無いのか HDD を認識出来ずインストール中断。

ubuntu 10.04 だとミラー サーバに接続出来ない

当然、インストールに必要なファイルが拾えないのでダメ。ミラー サーバを変更すればインストール出来たかも。

Xubuntu 10.04 を Live CD からインストールするとフリーズ多発

Dynabook SS 2010 では USB ブートが出来ないと思っていたら Xubuntu の Live CD が起動したのでそのままインストールしてみたもののフリーズ多発で使い物にならず。Ubuntu のインストール時に xubuntu-desktop を選択することにしました。

色々試してみて最終的に安定したのは「Ubuntu 11.04(Natty) + xubuntu-Desktop」でした(現在は lubuntu-desktop を使用しています)。

インストール後の話

やっぱりメモリが 256MB なので結構厳しいです。HDD は第4世代iPod 時代のものでかなり低速だったのでアダプターを使って200倍速の CF に変更。シーケンシャル アクセスは遅いけどランダム アクセスは旧世代の1.8インチ HDD に比べればまだマシなのでトータルで見れば早い…気がする程度。400倍速、600倍速の CF や高速な SSD に変更すればもう少しマシになるかも。

とりあえずネットをするくらいは動くので初期設定をしておきます。X を使うと重いのでコンソールで。

xubuntu-Desktop
sudo apt-get install xubuntu-desktop
Adobe Flash Player
sudo apt-get install flashplugin-installer
Chromium(Google Chrome)
sudo apt-get install chromium-browser

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