Wine 環境にフォントを追加する

Wine にフォントを追加するには2つの方法があります。ひとつはレジストリに外部フォントの記述をする方法、もう一つはプレフィックスにフォントを追加する方法です。ここでは後者をちょっとアレンジした方法を紹介します。

MacOS のユーザーフォントフォルダへリンクする

Wine はプレフィックス内にあるフォントフォルダからフォントを読み取ります。通常はこのフォルダにフォントを追加しますが、個別に追加するとプレフィックスのサイズが大きくなりますし、何よりメンテナンスが面倒です。

そこで「シンボリックリンク」を使ってプレフィックスのフォントフォルダを MacOS のユーザーフォントフォルダにリンクします。これにより MacOS のユーザーフォントが全て Wine で使用可能になります。

シンボリックリンクは MacOS のエイリアスと見た目は同じですが動作が異なります。シンボリックリンクは Finder では作成出来ないのでターミナルを使います。

1. パスの確認

まず、以下の二つのパスを確認しておきます。$HOME はホームディレクトリの意味です。

  • $HOME/Library/Fonts

    MacOS のユーザーフォントフォルダです。これがリンクの本体になります。

  • $HOME/.wine/drive_c/windows/Fonts

    Wine のプレフィックスにあるフォントフォルダです。デフォルトでは空です。このフォルダは削除することになるので、もしフォントが入っていれば別の場所へ移動するか、バックアップしておくならフォルダ名を変更して下さい。

2. シンボリックリンクの作成

ここでは Wine のプレフィックスを $HOME/.wine としています。

Wine のフォントフォルダを削除します。この操作はゴミ箱に入りませんので不安な場合は Finder の「移動」コマンドでプレフィックスを開いて削除して下さい。

bash
rm -rf $HOME/.wine/drive_c/windows/Fonts

MacOS のユーザーフォントフォルダのシンボリックリンクを作成します。[-s]はシンボリックリンクを作成するために必要なオプションですので忘れずに。

bash
ln -s $HOME/Library/Fonts $HOME/.wine/drive_c/windows/Fonts

エラーが出なければ $HOME/.wine/drive_c/windows に矢印付きの Fonts フォルダが作成されます。Finder で開いてみてパスが $HOME/Library/Fonts になっているか確認します。エラーが出ていないのにシンボリックリンクが見当たらない場合はパスを確認してみましょう。違うところに作ってるかも。

Fonts

Wine でメモ帳などを起動してフォント一覧に MacOS のユーザーフォントが追加されていれば成功です。既にユーザーフォントフォルダに msgothic.ttc が入っていればこれだけで文字化けも解消されます。

メモ帳

フォントを個別に追加する場合

フォルダをリンクするのではなく、個別に追加したい場合は TTF などのファイルを直接追加フォントフォルダにします。これは実体でもシンボリックリンクでもかまいません。

$HOME/Library/Fonts からそのままドラッグすると「コピー」ではなく「移動」になるので Option キーを忘れずに。


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